リスク・副作用について

医療広告ガイドラインでは、自由診療の料金だけでなく一般的に考えられるリスクと副作用について明記することとなっております。

ホワイトニング

  • ホワイトニングは、自由診療となり健康保険対象外です。
  • 歯の漂白剤を使用すると、歯の表面にある保護膜を溶かしてしまうため、歯の表面が荒れやすくなります。一般的に24~48時間程度で保護膜はもとに戻りますが、その間は注意が必要です。
  • 歯の漂白剤を使用すると、その影響で知覚過敏がおこるケースがあります。
  • 個人差があるため、1回の施術で思ったような白さに仕上がらないことがあります。
  • ホワイトニング後は、徐々に色戻りしていきます。
  • 詰め物や被せ物が多い方は、自分の歯との色の差が目立つようになってしまうことがあります。
  • ホワイトニングは入れ歯や差し歯などの人工の歯を白くすることはできません。
  • 歯にヒビなどがある方はそのままでは施術できません。
  • ホワイトニングは神経が生きている歯(生活歯)に対して行う施術です。神経を抜いてしまった方や神経が死んでしまっている方の場合はホワイトニングできません。
  • ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素を分解する酵素がない、無カタラーゼ症の方がいらっしゃいます。万が一体内に取り込まれると、分解されずに残留してしまい、進行性口腔壊死などの重い病気になる可能性がありますので、絶対にホワイトニングはできません。
  • 妊娠中、授乳中の方 妊娠中や授乳中の方はホワイトニングを避けていただいたほうがよいでしょう。 

セラミック治療

  • セラミック治療は、自由診療となり健康保険対象外です。
  • 金属のインレー・クラウンより、歯の体積を削る量が若干多いことがあります。
  • ごく稀に欠けたり割れたりする可能性があります。
  • 治療前に神経の処置(根管治療)や土台(コア)の処置が必要となることがあります。
  • 咬み合わせ・歯ぎしりの強い方は、破損防止のためにマウスピースを使用した方が良い場合があります。

歯列矯正

  • 歯列矯正は、自由診療となり健康保険対象外です。
  • 最初は矯正装置による不快感、痛み等を感じることがあります。多くは数日間~1、2 週間で慣れます。
  • 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間を延長する必要が出てくる可能性があります。
  • 矯正治療には患者様の協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響を及ぼします。
  • 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  • まれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • まれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  • 金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に顎関節症状が出ることがあります。
  • 当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する 可能性があります。
  • 装置が外れた後、保定装置を使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物やむし歯の治療などをやりなおす可能性があります。
  • あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。
  • 矯正治療は、一度開始すると元の状態に戻すことは難しくなります。

入れ歯

  • 一部の入れ歯治療は、自由診療となり健康保険対象外です。
  • 入れ歯のバネを固定する天然歯(鉤歯)に負担がかかることがあります。
  • 個人差や使用方法等によって割れたり壊れることがあります。
  • 入れ歯を固定するため(患者様の同意を得て)残存歯を削ったり抜歯することがあります。
  • 事前に神経の処置(根管治療)や土台(コア)の処置が必要となることがあります。
  • 金属を使用する義歯では金属アレルギーのリスクがあります。
  • 使用直後は違和感などに慣れるまで時間がかかることがあります。
  • 入れ歯を一定時間装着していないと、残存歯が倒れてきたり、支える歯ぐきの骨が下がってくることがあります。
  • 咬合(顎位)が変化したり、固定源である残存歯が削れたり抜けたりした場合は、修理・調整が必要になることがあります。
  • 定期的なメンテナンスが必要です。

インプラント

  • インプラント治療は、自由診療となり健康保険対象外です。
  • インプラントは、入れ歯の治療とは異なり、外科手術を行う必要があります。手術により今までは何の問題もなかった神経や血管などにも手を加えることがあるためリスクがあります。また、手術自体受けられない場合もあります。免疫力や抵抗力が低下しやすく、歯周病の発生リスクの高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方や、あごの骨が足りない方、喫煙者の方は、事前に生活習慣の改善、治療が必要となる場合があります。
  • インプラント術後すぐには違和感があったり、痛み、腫れ、出血などが発生する場合がありますが、これらの症状の多くについては一時的なもので、多くの場合2~3日で治まります。
  • インプラント治療は、治療期間が長くかかる場合があります。あごの骨に穴をあけて人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を被せるため、インプラントが骨に接着するまでに3ケ月~6ケ月程度の治癒期間を要します。また、インプラントを埋め込む骨の厚みを増やす手術を行う場合、さらに期間を要することになります。
  • 上あごにインプラントを埋める際に、上顎洞を破る場合があります。手術した時に感染が生じると蓄膿症になる場合があります。この場合は、インプラントを除去する場合もあります。また、蓄膿症の治療には耳鼻咽喉科にて治療が必要な場合もあります。
  • 下歯槽神経の損傷をおこす場合があります(知覚異常や鈍麻)。インプラント手術の際に下顎神経に触れた、もしくは近かったなどで神経を損傷したり、圧迫することで起こります。インプラントによる神経の圧迫、損傷、切断がある場合はインプラントを撤去します。経過を見る場合や、内服薬で治療を行うこともあります。
  • インプラント治療は、お子様、妊婦の方は受けられません。骨の成長途中になるお子様は、インプラント治療はできません。痛み止め、抗生物質等を治療に使用するため妊娠中、妊娠の可能性のある方、授乳中の方は、インプラント治療はお控えください。
  • 心臓の疾患、骨粗鬆症等、内科的にインプラント治療に適さないケースもあります。また、普段服薬している血圧のお薬等も治療に影響する場合があります。治療相談時に申告してください。
    歯がない箇所のリカバリー治療ですが、その欠損箇所のみの治療ではなく、全体のかみ合わせを提案してくれる方針を選択するとよいでしょう。
  • インプラント治療を受けると定期検診、メインテナンスをし続けなければいけません。 人工物であるインプラントが虫歯になることはありませんが、日ごろから丁寧なメインテナンスが必要となります。また、口の中の衛生状態が悪いと、インプラント周囲炎という病気にかかる可能性があります。インプラントの機能をより長く維持するために、定期検診が必要となります。