可能な限り痛みに配慮した歯科治療を行っています

麻酔に対する工夫

歯医者に行きたくないという気持ちの最も大きな原因の一つが「治療に伴う痛み」にあるかと思います。治療の際に行う麻酔の「チクッ」とした痛みもその一つでしょう。

しかし、麻酔一つとっても、その施術の一つひとつに事細かな工夫を凝らし、丁寧に行うことで、痛みを大幅に抑えることが可能です。

  • 事前に行う表面麻酔
    麻酔の注射をする前に、事前に「表面麻酔」を歯茎に塗布し、注射自体のチクリとした痛みを可能な限り和らげます。
  • 超極細針「35G」を使用
    当院では一般的に極細針といわれている33Gよりもさらに細い「35G」という極細針を使用します。針は細いほどに痛みが抑えられます。
  • 浸潤麻酔と伝達麻酔
    歯科治療では、特別な場合を除き、基本的には局所麻酔で治療を行います。局所麻酔では「浸潤麻酔」と「伝達麻酔」があります。「浸潤麻酔」では、治療部位の付近の歯茎に麻酔薬を注射して、歯槽骨などに薬を浸み込ませることによって、神経に麻酔を作用させます。対して「伝達麻酔」では、神経が枝分かれする前の部分に麻酔薬を注射して、より広い範囲に麻酔を作用させます。
  • 複数回に分けて麻酔を行う
    歯の周辺は注射の痛みを感じやすい部位でもあります。神経に麻酔薬が作用するまでにはある程度の時間がかかるため、麻酔薬の注射を何回かに分け、少しずつ注入していきます。
  • 麻酔液を人肌に温度管理
    麻酔液の温度を管理し、人肌まで温めることで、痛みを感じにくくなります。
  • 電動麻酔器の使用
    電動麻酔器を使用して、ゆっくりと一定速度で麻酔液を注入することで可能な限り痛みを抑制します。

削る量や範囲を最小限にする治療

当院では、可能な限り削る部分を最小限度に抑える「低侵襲治療」を行っています。

削る量や範囲を最小限度に留めることは、痛みの軽減にもつながります。

  • う蝕検知液でむし歯の部分だけを染め出し
    「う蝕検知液」を塗布することで、むし歯の感染部分だけを染め出すことができ、削りすぎを防いだ治療が可能となります。
  • マイクロスコープによる精密治療
    マイクロスコープを使用することで、削る歯の量を最小限に抑えることができます。修復治療の際にも精密に封鎖することができ、再発防止につながります。
  • エキスカベーターの使用
    ドリルでの削りすぎを防ぐため、最終的な処置には必要に応じてエキスカベーターを使用し、丁寧に手作業で削りとります。
  • コンポジットレジン・ダイレクトボンディング
    コンポジットレジン(CR)やダイレクトボンディングでは、歯を削る量・範囲を最小限にすることができます。