接着治療について

西新宿・都庁前の歯医者『ラ・トゥール新宿歯科』では、「接着治療」に対応しています。接着治療は、歯科において歯と修復材料を化学的に結合させる治療法です。この技術は、虫歯の治療や欠けた歯の修復、歯列矯正など幅広い用途で用いられています。以下に、接着治療の特徴を説明します。

接着治療とは?

接着治療は、歯科において使用される先進技術の一つであり、歯の修復や補綴において材料を歯に強固に接着させる方法です。この治療法は、歯と修復材料を物理的および化学的に結合させることで、強力な接着力を実現します。接着治療は、歯の健康を保つために重要な役割を果たし、美しさや機能性を向上させることができます。

接着治療の特徴

  1. 高い審美性
    接着治療では、セラミックやコンポジットレジンなどの材料を使用し、自然な歯の色や質感に近い修復が可能です。このため、見た目にも非常に美しい仕上がりが得られます。特に前歯の修復においては、接着治療によって自然な見た目を保つことができます。
  2. 歯質の保護と保存
    従来の治療法に比べて、接着治療は健康な歯質を削る量を最小限に抑えることができます。これにより、歯の構造をできるだけ多く残しながら修復することが可能です。歯質の保存は、将来的な歯の健康を守るためにも非常に重要です。
  3. 強力な接着力
    接着治療は、歯と修復材料の間に強力な接着を形成します。これにより、修復物がしっかりと歯に固定され、咀嚼や日常生活での負荷にも耐えることができます。接着力が高いため、治療後の安定性が増し、修復物が長持ちします。
  4. 多様な適応症例
    接着治療は、虫歯の治療、歯の欠けや破損の修復、歯の形態修正、隙間の改善など、さまざまな歯科治療に応用することができます。また、歯のホワイトニングや、ラミネートベニアを用いた審美的な改善にも使用されます。

接着治療のメリットと注意点

接着治療の大きなメリットは、審美性と機能性を同時に向上させることができる点です。自然な見た目を保ちつつ、強度も確保されるため、患者さんにとって満足度の高い治療法となっています。しかし、接着治療には高度な技術と精密な操作が必要であり、経験豊富な歯科医師による施術が重要です。また、接着剤や修復材料の品質にも依存するため、信頼できる材料を使用することが推奨されます。

接着治療のプロセス

接着治療のプロセスは、まず歯の表面を適切に処理し、接着を妨げる要因を取り除くことから始まります。次に、専用の接着剤やボンディング材を歯の表面に塗布し、修復材料をしっかりと接着させます。最後に、特殊な光を照射して接着剤を硬化させ、修復物を固定します。この一連の工程により、確実な接着が得られます。

特徴

化学的結合

一般的な保険治療の銀歯などでは、セメントで詰め物や被せ物と歯質の隙間を埋め、合着しているだけですが、接着治療では、歯のエナメル質や象牙質と修復材料を化学的に結合させます。これにより、修復物がしっかりと歯に固定されます。また、一般的なセメントでは、経年でセメントが流れ出し、詰め物や被せ物と歯質の間に空間ができ、そこに菌が入り込み、詰め物や被せ物の下でむし歯が進行する(二次虫歯)といったことが起きることもありますが、接着治療ではその予防も期待できます

保存的治療

接着治療は、歯を削る量が少なくて済むため、健康な歯質を最大限に保存できます。これにより、歯の強度や寿命をより長く保つことが期待できます

当院の接着治療 ~ 歯質と詰め物をしっかり「接着」

一般的に、虫歯治療では、虫歯の部分を取り除いて、できた穴の部分に詰め物を充填して修復しています。この虫歯を削った時にできる穴は、エナメル質と象牙質でできているため、詰め物を接着させようとしてもすぐに取れてしまう状態でした。西新宿・都庁前の歯医者『ラ・トゥール新宿歯科』では、虫歯を削っていきなり詰め物をするのではなく、いくつもの行程を経て、しっかり詰め物を接着する「接着治療」に対応しています。

接着治療の行程

西新宿・都庁前の歯医者『ラ・トゥール新宿歯科』では、エッチング、プライミング、ボンディングがそれぞれ別の溶液になっている「3液性」のシステムを採用しています。

歯を削った後の状態

歯を削った後は「スメア層=歯を削る時の歯質の切削くずなどによる層」ができています。当然、このままでは人工の歯の接着はうまくいきません。

① エッチング(セレクティブエッチング)

当院では、まずエナメル質のみをリン酸でエッチング(酸処理)し、水洗・乾燥後にエナメル質と象牙質両方に対して接着材を塗布する必要があります。 このようなエナメル質への選択的なリン酸エッチング「セレクティブエッチング」を行っています。

② プライミング

次に「プライミング」を行います。エッチングによって、エナメル質や象牙質を侵食し、歯質表面をリアス式海岸のようにギザギザにした次に、プライミングで、このギザギザのくぼみにプライマー(レジンモノマー)を流し込んで、ギザギザ面に馴染ませます。

③ ボンディング

そして「ボンディング」を行います。ボンディングでは、プライマー(レジンモノマー)で濡れたギザギザの表面に、さらにプライマーとは別の種類のボンディング(レジンモノマー)を流し込んで、その後、特殊な光を照射し、プライマーとボンディングの両方を重合させ、しっかり接着します。


補足

その他当院の接着治療全般について。

POINT

当院の接着治療では、削った歯に詰め物や被せ物をする前の「見えない部分」の処置まで、精密に手間をかけて行います。このような処置を行うには手間も時間も材料費も発生するため、しっかり行ってないケースも散見されます。しかし当院ではこのような細部まで精密に処置を行うことで、より再治療の抑制につなげ、治療を長持ちさせ、結果として歯の寿命を延ばすことにつながるよう治療を行っています。見える部分だけでなく、見えない部分までいかにこだわって治療を行うかが大切であると考えています。