ボツリヌス治療

当院ではボツリヌス治療に対応しています。歯ぎしり・くいしばり等でお悩みの方には特に効果的な治療法となります。咬筋に専用の薬剤を注射することで収縮力を弱めて、歯ぎしりや食いしばりの症状を緩和することが可能です。

歯ぎしり・くいしばりについて

歯ぎしり・くいしばりが強いと、歯が擦り減ってしまったり、歯が割れるなどのダメージを受けやすくなります。さらに、肩こり、偏頭痛、疲労感、血行不良、顔のむくみなど、全身に影響が出ることも少なくありません。

ボツリヌス治療とは

ボツリヌス治療は、医療において世界中で広く使用されており、日本においても厚生労働省の許可を得てさまざまな診療科で使用されています。ボツリヌスは筋肉に注射することで、筋力を緩める効果によって、歯ぎしり・くいしばりなどの力の程度を適切な範囲に調整することが可能です。

ボツリヌス治療で改善が期待されるケース

歯ぎしり・くいしばり治療

原因においては生活習慣やストレスなど複合的な要因が指摘されていますが、咬筋にボツリヌスを注射することで過度にかかる力を緩和させることで治療します。

顎関節症治療

口を開け閉めする際に顎でカクカクと音がするようになったり、口が大きく開かなくなるなどといった症状が出ます。顎の関節部や咀嚼筋に過度な負担がかかると痛みを感じるようになります。ボツリヌスを注射することで筋肉部の緊張を和らげ、痛みを緩和させていきます。

ガミースマイル治療

笑うと歯茎が大きく見えてしまうガミースマイル。歯茎が見えてしまうことが気になり、思いきり笑うことができないという方も少なくありません。ボツリヌスを注射することで過剰な筋力を弱め、歯茎の露出を軽減することが可能です。

ボツリヌス治療の流れ

  1. お悩みの内容について詳しくお聞かせください。
  2. 注射による痛みを軽減するために麻酔します。
  3. 必要な部位にボツリヌスを注射します。
  4. ボツリヌスの効果は1回で約4か月程度です。

※注射後は物を噛む感覚などが異なります。注意点などについては診療時に歯科医師からご説明いたします。

ボツリヌス治療を受けられないケース

以下のような疾患や既往歴のある方はボツリヌス治療を受けられませんのでご了承下さい。

  • 神経筋伝達機構障害のある方
  • 心臓・肝臓・腎臓に障害のある方や現在治療中の方
  • 抗凝固剤服用既往のある方
  • 閉塞性隅角緑内障の方
  • 薬物アレルギーのある方
  • 妊娠中・授乳中の方もしくは妊娠のご予定のある方