セラミック治療・メタルフリー治療

当院では、「セラミック治療」「メタルフリー治療」に対応しています。美しいセラミックを使用した治療、そして金属を一切使用しない治療のニーズは高まる一方です。当院ではマイクロスコープを活用した超精密治療で、美しさと機能性を両立した治療を行っています。

セラミック治療

セラミック・ジルコニア

保険治療で詰め物や被せ物に使用する「歯科金属」や「プラスチック」と違い、自由診療のセラミック治療では、「セラミック」や「ジルコニア」を使用します。セラミックは非金属の陶器のような材質で、特に歯科用のファインセラミックスは、透明感のあるとても美しい仕上がりが期待できる素材です。また、ジルコニアは人工ダイヤモンドともいわれ、とても強い強度があるため、噛む力の強い方や臼歯部、セラミックの裏打ちなどに使用されます。

セラミック治療の種類

インレー

インレーとは、比較的小さなむし歯の場合の、部分的な詰め物のことで、神経が残っている歯の場合に使用します。

アンレー

アンレーとはインレーよりも大きなタイプで、クラウンまでは必要ない場合に選択します。

クラウン

クラウンは歯全体を覆う被せ物のことで、主に神経の治療をした歯で使用します。歯の根の残った部分に支台を築造してその上に被せます。

ラミネートべニア

ラミネートベニアは、歯の表面をごくわずかだけ削り、薄い板状のセラミックを貼り付けて見かけを改善する方法です。

保険の歯科金属の種類

アマルガム

アマルガムは、銀・スズ・銅・亜鉛と無機水銀との合金で、50%が水銀で出来ています。アマルガムは、口腔内で少しずつ腐食し、水銀が溶け出し、徐々に体内に蓄積されていきます。アマルガムは、日本の歯科治療でも多く使用されてきましたし、今も使用している歯科医院も存在しています。水銀には毒性があり、人体へ悪影響をもたらす化学物質です。また、水銀は、次第に体内に蓄積していく性質のある物質です。実際、スウェーデン・ドイツでは妊婦への使用を禁止されており、デンマーク・イギリスでは完全に使用が禁止されています。

パラジウム合金

パラジウムは、保健治療で使用される金属(銀歯)ですが、「リンパ球幼若化テスト」という金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出る金属です。

ドイツでは、歯科医療においてパラジウムの使用を禁止する勧告が出されており、スウェーデンでは妊婦と小児には完全に使用禁止となっています。 また、口腔内で溶け出し、歯肉にしみこんで、刺青のように黒く変色してしまう「メタルタトゥー」にもつながります。 

セラミックのメリットについて

天然歯に限りなく近い「審美性」

自然な白さと透明感で、限りなく天然歯に近い審美性を再現可能です。

神経を除去して変色してしまった歯や、ホワイトニングで思ったような白さが得られなかった場合も、セラミックの被せ物であれば、理想的な歯の白さにすることができます。 

「二次むし歯」のリスク低減

セラミックは、金属のような変形が起こりません。また、セラミック治療ではより質の高い材料での精密な型取り、精密な技工物、マイクロスコープの使用などにより、極めて高精度な適合を実現することにより、二次むし歯のリスクを低減します。

経年で「変色」や「劣化」が起こりにくい

保険診療で白い歯を選択する場合、プラスチックや、プラスチックとのハイブリッドタイプの材料がありますが、どちらも経年で変色が起こり、早期に作り替えが必要になることが少なくありません。セラミックは5~10年、白さを維持することが可能です。

「金属アレルギー」のリスクが無い

セラミック治療は非金属のため、金属アレルギーのリスクは一切ありません。金属アレルギーの方も、金属アレルギーが心配な方も、問題なく使用できます。 

歯茎の黒ずみ「メタルタトゥー」が起きない

歯科金属の場合、金属がイオン化・溶出して歯茎にしみこんで、黒いシミ(メタルタトゥー)を作ることがあります。金属を使用しないセラミック治療では、そのようなことはありません。 

歯茎と人工歯の間の黒い線「ブラックマージン」ができない

土台の部分に金属を使用する場合、歯肉が下がると、酸化して黒ずんだ金属部分が黒い線状に見えてしまい(ブラックマージン)、審美性を著しく損ねることがあります。しかし、メタルフリー治療では金属を一切使用しないため、ブラックマージンはできません。

セラミックのデメリット

健康保険が適用にならない

セラミック治療には、健康保険が適用されません。そのため、保険診療と比べると費用が高額になります。

まれに割れる可能性がある

セラミックは、金属とは違い、強い力がかかったときにも延びることはありません。そのため、瞬間的な強い力がかかった時、陶器のように割れることがあります。そのため噛む力の強い場合や奥歯の場合にはジルコニアを使用します。 

一生もつというわけではない

セラミックもあくまで人工物であるため、一生長持ちするわけではありません。いつかは取り替える時期がきます。